横浜FC
グランドトレーナー
丸山 高弘MARUYAMA TAKAHIRO
丸山トレーナー
ー帯同が決まった時の心境を教えてください。
元々バスケットボールをしていて、社会人までプロを目指していました。サッカー業界は初めてで、自分が行けなかったプロの道にトレーナーとして来られたのはすごく嬉しかったです。
ーサッカー選手へ帯同することに不安はありましたか?
トレーナーとして体のことは勉強していましたが、サッカーに触れたことがあまりなかったので、その点ではサッカーの動きなどを改めて勉強をしようと思いました。
ー一日のスケジュールを教えてください。
朝9時半から練習が始まるので7時半位にクラブハウスに入り、まずは選手の体の情報や練習前のストレッチを行います。12時頃練習が終わり昼食を食べたり、ストレッチや身体のケアを受ける選手が多いです。ストレッチは、練習前だと1時間に3人担当しています。選手の体の特徴や要望の部分に合わせて行っています。
ー一般のお客様とアスリートで身体の違いがありますか?
全然違います。サッカーは足を外向きにしてボールを蹴ることが多いので、使う筋肉とあまり使わない筋肉が分かれて”サッカーに特化した体”になっていきます。正しいバランスに戻すことで逆に調子が悪くなる事があるので、その辺りが初めは難しかったです。
ーチームトレーナーとの壁を感じたことはありますか?
最初はすごく感じました。解剖学や身体のことは勉強していましたがサッカーの動きや知識も必要で、サプリメント、アンチドーピング、栄養面、熱中症対策などチームトレーナーに言われた際、初めは分からないことばかりでした。すぐに調べ勉強し、すぐ答えられるよう準備していました。
ー選手が身体を委ねてくれると感じたのはいつですか?
帯同1か月目は前任トレーナーと一緒に働いていました。選手からすると慣れているトレーナーから受けたいこともあり、なかなか身体を触ることができませんでした。少しでもチャンスを作れるようにコミュニケーションをとり、今は8~10名の選手にストレッチを行っています。
ー選手から言われて嬉しかった言葉はありますか?
試合前にストレッチをする機会が多いので、勝った時は「丸山トレーナーのおかげでですよ」と言っていただくとすごく嬉しいなと感じています。
小川慶治郎選手
ーいつからストレッチを受けていますか?
2年前に移籍してきて初めて受けてから今年で3年目になります。今までストレッチは自分でやるのが主流でした。マッサージは受けたことはありましたが、ストレッチを受けるのは初めてで驚きました。
ーどんなところに驚きましたか?
チームメイトに「ストレッチをしたら体が変わる」と言われ実際受けてみて、身体は疲れていたのですが、すごく軽くなりマッサージより自分には合うなと思いました。
ーストレッチは練習前と後、どちらに受けるか決めていますか?
練習後に受けるのが好きです。練習後は疲れて筋肉も固まってくるので早く柔らかくし、可動域が狭まらないようにしたいので練習後に受けるようにしています。サッカーは激しい動きで筋肉が固まってきますし、30歳を超えてきて疲労が取れにくくなっているのでストレッチの大切さは日々痛感しています。
岩武克弥選手
ー受けてみてセルフストレッチとペアストレッチの違いを教えていただけますか?
セルフストレッチは可動域が出たかなと感じる程度ですが、ペアストレッチは全体的な筋肉が繋がったり、ほぐれた感じがして全く違いました。
ーサッカーはストレッチが大事だと思っていますか?
ディフェンスなので足を伸ばすシーンだったりする部分ではうまく繋がっていると感じます。ストレッチは練習前に受けています。サッカー選手は怪我が多いので、試合の前日にも受けることはあります。
ーストレッチを受ける・受けないで体の状態は違いますか?
全然違いますね。片足だけ受けた後でも反対側の片足とはだいぶ違いますし、もちろん全て受けた後も全く違うので有難いです。基本的には下半身のストレッチを受けて、上半身も張っている時はストレッチをお願いしています。
ーストレッチとサッカーの相性はいかがですか?
足を伸ばすシーンが多いのでやはり肉離れだったり、アキレス腱が切れるという怪我はあるのでそういった面では凄くいい相性だと思います。