プロ1年目に膝の靭帯を切る大怪我を経験した市川選手。その時の怪我をキッカケにストレッチへの意識が変化し、自分のプレー範囲を広げるためにもストレッチを取り入れる様になったそうです。そんなメンテナンスの大切さを誰よりも理解している市川選手に、マッサージとストレッチの違いやストレッチ効果について聞いてみました。
ボールを初めて蹴ったのは2~3歳位なのでサッカー歴は22~23年ですかね。
キッカケは兄が2人いて、先にサッカーを始めた上の兄について行って一緒にボールを蹴っていたと親が言っていました。
好きなことを仕事にするのは凄く良い事だと思っていた中で、中学校後半に本気でプロを目指したいと思いました。でも周りからは「無理だよ」と言われたこともあったけど、ずっとプロになりたいと言い続けた事が実際にプロになれた要因だと感じています。言葉にすることで自分にも責任が生まれて努力する様になりました。高卒でプロになれなかったらサッカーを辞める覚悟で高校に入り段々行動で示せるようになってからは、最初は本気にしていなかったコーチも協力してくれるようになりました。
小学校の時はずっと中村俊輔選手と言っていました。今一緒にできると思っていなかったので嬉しい限りです。小学校ではフィールドプレーヤーだったので、真似をして左足で蹴ったり同じスパイクを履いていました。中学でキーパーへ転向してからは海外サッカーも見る様になったので、イタリア代表キーパーのブッフォン選手が目標でした。
役割的にはキーパーなのでゴールを守る事だと思うし、若手と言える年でもないのでしっかりチームをまとめあげる事もしていかなければならないと感じています。チームを勝たせられる様にプレーしたいです。
プロに入って1年目からです。1年目に膝のじん帯を切る大怪我をして、そこから意識が変わって「体のメンテナンスもちゃんとやっていかないといけないんだな」と気付きました。ストレッチへの意識も怪我をしてから気付くというか、そういう意味では怪我をして良かったなと感じます。
小さい頃はめんどくさいなとずっと思っていました。やりたくないし、やらなくても疲れないし怪我をするわけでもなかったので。今は体が硬いから怪我もするだろうしプレーの範囲も狭めているとか、そういった所には気付けていると思っています。プレーの幅が広がるのは得しかないので、ストレッチをして自分のプレー範囲を広げていきたいなと思っています。
セルフストレッチはやっぱり限界があるなと感じるし筋肉の伸び感も違います。ストレッチをして貰った方が自分の中では、“やった感”が出るのかなと感じます。
感覚的な話になってしまうけど、マッサージは「ほぐす」というか、ストレッチは「緩める」みたいな感じがします。昔はストレッチもしてもらっていたけどマッサージだけの時もあったので、今年からもう一度ストレッチを受けたいなと思っています。
少なからず運動をしている方はストレッチを受けた方がプレーの幅も広がるという事があるので、それを伝えてあげた上でストレッチは受けてみるのがいいのかなと思います。ただ受けているだけだと、ストレッチをしている側も受けている側も満足しないと思うし、「なぜストレッチをするのか」という事を理解させた上でストレッチを受けるのが良いと思います。
※ストレッチを受けた全員がそのような効能を得られるものではありません。個人的な感想です。